10月 3rd, 2014

段差の上がり下り

住まいを新築する時、できるだけ、広く、開放的なLDKにしたいと考えますが、取得した土地の広さや形状によっては、なかなか難しいことでもあります。そこで、LDKの前に、ウッドデッキを作ったり、コートテラスを作ったりして、視覚的に広がりを持たせたりすることがあります。プライベートなアウトリビングではありますが、LDKと空間が繋がっていますので、外の明るさや開放感を室内に取り込むことができます。

私の友人が住まいを新築した土地は、交通アクセスを重要視したため、思っていたよりも狭くなってしまいました。それでも、できるだけ、広く、開放的なLDKにしたいと考え、LDKの前に、白いタイルで、コートテラスを作りました。LDKのすぐ前なので、空間的に広がりができました。コートテラス部分に白いタイルを採用しましたが、表通りからの視線を遮る目的で、壁も作りました。そこも、白いタイルにしたお陰で、太陽光が反射して、LDKがより明るくなりました。

ここで、高齢の母親も楽しみに、季節の草花を育て、彼女もバジルやタイムなどのハーブを育てていました。新築した当初は、母親も高齢ながら、足腰は丈夫でしたから、LDKからコートテラスへ下りていくことも、玄関アプローチへ繋がる階段を下りていくことも、全然問題なかったのです。しかし、数年前より変形性膝関節症で、段差の上がり下りの時に、かなり痛むようになりました。今、考えると、テラスコートではなく、ウッドデッキを作ればよかったと思っています。

LDKと段差をなくし、LDKやその隣の母親のプライベートルームから掃き出し窓を開けると、直接、出るようにしておけば、ストレスなく、大好きな季節の草花の世話をすることができたのにと思っています。いったん外へ出て、玄関から緩やかなスロープをつけて、コートテラスへ行くようにしましたが、少し距離があります。

9月 16th, 2014

バリアフリーとプライベートルーム

最近、住まいを新築する時、将来、高齢者になった時のことを想定して、バリアフリーが大きなテーマになっています。住まいの内装を綺麗にしたり、間仕切り壁を取り除いたりするリフォームは、案外、簡単にすることができます。しかし、住まいの段差をなくして、床をフラットにするということは、構造自体から考えていかなくてはいけません。工事も簡単なリフォームではすまなくなってしまいます。そこで、住まいを新築する時に、最初からバリアフリーにすることが大切です。

私の友人は住まいを新築した時、将来のことを考えて、可能な限り、バリアフリーにしてもらいました。まだ、高齢者という年齢ではありませんが、転勤の多かった彼女夫婦は、やっと、最後の赴任先で、娘さんたちが結婚して暮らしているこの街で、終の棲家を建てることにしたそうです。最初は、2階建の住まいを検討していましたが、比較的広い土地を購入することができましたので、平屋を建てることにしました。

LDKの一部には、段差なく、和の空間を設けていますが、普段はワンフロアにしています。娘さん達が来て、泊っていく時、引きこんでいる障子を閉めると、独立した部屋になります。玄関は、住まいの北西の角に設置し、そこから真っ直ぐに廊下を伸ばしました。その突き当たりに寝室とプライベートルームを作りました。万が一、身体が不自由になったり、介護が必要になったりしたときでも、バリアフリーで、動線がスムーズに行くならば、居住性が高くなります。プライベートルームから直接、LDKに行くことができますから、玄関への動線もLDKへの動線も最短で、真っ直ぐですから、移動するのにも、助かります。住まいの段差をなくすだけでなく、動線を整理することで、現在も高齢になっても、住みやすい住まいになっていきました。

8月 29th, 2014

開放感たっぷりのリビングに

リビングは住宅の中の中心地です。
ここは家族みんなが長時間過ごす場所なだけに居心地よく開放感たっぷりのリビングにしたいと思っています。
開放感を得るためには吹き抜けにするといいと思います。天井が高いだけで圧迫感を払拭でき開放感が生まれます。また大開口の窓を設けることで明るさをふんだんに取り入れることができます。

開放感を得るには明るさも一つのポイントです。また風通りの良さもリビングを快適にするには必要だと思います。明るく風通りのいいリビングはリラックスできること間違いありません。
このように開放感たっぷりのリビングにすると家族が自然と集まり時間を共に過ごすことが楽しくなることでしょう。リビングをスッキリさせることでインテリアを引き立たせることができます。リビングにニッチ棚を設けオシャレに雑貨を飾るとオシャレな空間に仕上がります。夜でもそのインテリアを楽しめるようにニッチ棚に照明を設けておくといいでしょう。

よりリビングに開放感を出すにはリビングに繋がるウッドデッキを設けてはどうでしょうか。ウッドデッキをリビングの延長のように使用すれば開放感を一層高められるでしょう。ホームパーティーの際にも大変重宝しそうです。
大切なのはリビングとウッドデッキの境をなくしフラット状態にしておくことです。一体感が高まるだけでなく移動もスムーズに行え何より安全です。リビングは家族と過ごす大事な場所です。
時には友人達ともこの空間を共有することもあります。開放感と快適さを追求した空間にしたいものです。

7月 24th, 2014

スタイルにとらわれない住まいづくり

昨年末にようやく完成した我が家。新年の幕開けと共に、新居での生活が本格的に始まったので、なにやら今年は特別良い1年になりそうな気がします。
家づくりで苦労した事ってなんだろう、と考えてみるのですが、間取りや設備を決めるのはとにかく楽しかったのでこれと言って苦労はないような気がします。強いて言うのならとにかく時間がかかったという事。とくに外観や内装などについてはいろいろな雑誌を参考にしたり、画像共有サイトやインテリア本を探したりと、あらゆる資料を集めました。構想期間も含めると、家が完成するまでに3年はかかったのでは無いでしょうか。とにかく自分の「理想の住まい」にしたかったのです。

我が家の場合は、幸い予算よりも少し安く仕上がったのですが、お金をかけなくても心地よい住まいに出来たと思います。実は、当初のプランではなく途中で大幅な軌道修正をしたのですが、これによって100万円単位で費用が変わりました。
当初、内装はできるだけカントリー調に、木目を意識してかわいらしい雰囲気になるようにしていたのですが、途中からシンプルで少し重厚感のあるテイストに大幅な変更をしました。理由としては、一つのテイストに路線を決め手住まいづくりをすることに途中で違和感を持ってしまった事、もう一つはコスト面でした。突き詰めるとさまざまな建材があるもので、カントリー調にしたいと思うとあれよあれよと、キッチンの取っ手の一つにいたるまで同じテイストのものがあるのですが、これをやり始めると予算どころでは無くなるというのが結論です。フローリングも、最終的にはダークトーンの落ち着いたものに、建材もできるだけシンプルなものに変えました。様式に固執しないで、どんなデザインともマッチするような「キャンバス」のような家だと楽しみも増えるような気がします。

2月 5th, 2013

シックハウス症候群に対する備え

  我が家がマイホームを建てる時にこだわったのは、シックハウス症候群を引き起こさない素材で家を建てるということでした。

 なぜなら知り合いが以前、シックハウス症候群で体調を壊したことがあるからです。新しく購入した家に住み始めてから、目の痛みや動機、めまいといった原因不明の症状に悩まされ始めました。当初は住宅購入に伴うさまざまな手続きや、引越し作業などで疲れがたまっているせいだろうと安易に考えていたようです。しかし、一向に症状が治まることがなく心配になって病院に診察を受けに行きました。そこでそれらの症状がシックハウス症候群によるものであることが判明したようです。

 せっかく購入した家にそのまま住み続けることができず、結局しばらくは賃貸に移ることになり、施工業者に建材の入れ替えを依頼することになりました。必要外の費用がかさみ、おまけに体調はよくなったものの、香料や煙草などの匂いに異常なほど敏感になってしまったといいます。

 現在はシックハウス法により、建材に規制ができたとはいえ、幼児もいる我が家では細心の注意をはらうことにしました。建具などはすべてトステムの製品に統一し、ホルムアルデヒド発散レベルは等級F☆☆☆☆のものを使用しています。内装のクロスや接着剤についても同様に気を配りながら選びました。

 また居住内を24時間換気してくれるシステムは、ずっと作動させておくようにしています。電気代がかかるからとこれをオフにしておくのは、よくないそうです。そう施工業者のかたから教わりました。稼動にかかる1か月の電気代は、さほど高くつくものではないようです。

1月 18th, 2013

セルロースファイバー

 天然素材にこだわることは住む人の身体に優しい住宅として、また地球環境にも優しいということです。

 次世代の住宅として考えるべきことは、健康に気遣いながら長生きするのと同じように、丈夫で長く快適に過ごすことのできる住宅であるべきなのです。

 自然エネルギーを自給自足するシステムを導入した省エネ住宅や、自然素材を使って造られた健康住宅が代表される住宅のかたちです。

 それに加えて気密性を高めながらも空気の流れを滞らせないという考えも次世代の住宅としてあるべきスタイルと考えます。

 気密性でいえば、断熱材ですね。従来ひんぱんに利用されてきたグラスウールやロックウールに比べて健康被害のない安全素材として、最近注目されるようになってきたのが『セルロースファイバー』という断熱材です。

 セルロースパイバーの材料はパルプです。パルプは元は木材です。呼吸する素材ということですね。空気の層をたくさん持つことで気密性が高くなっているわけです。施工方法は専用の器具を使って吹き付け作業でおこなう為、成形したものを張り合わせていく方法以上に隙間なく埋めることができるのも利点になります。

 気密性と防カビ効果も兼ね備えているので、湿気によるカビ発生で室内の空気を汚しアレルギーを引き起こすことがないのも健康に対して配慮された素材といえますね。

 まだグラスウールやロックウールに比べると価格の面で優しくない点はぬぐえませんが、アメリカでは断熱材としてすでにいちばん利用されていることから考えて、これから日本でもシェアが拡大していくことでしょう。価格もそのうち安定してくるのではないかと思います。

12月 26th, 2012

古民家からイメージするもの

今から20年以上前に、沖縄本島を旅行しました。沖縄は、那覇などの都市部にはビルも多くありますが、基本的には、平屋の民家が多く建っています。印象に残ったのは、赤瓦屋根でシーサーが鎮座している古民家です。

説明を聞くと、この赤瓦を白漆喰で押さえていて、私の大好きな赤のギンガムチェックのような姿です。先日、訪れた倉敷の美観地区の蔵も漆喰ですが、南国に来ると、こんなにも明るく、素敵な屋根に一役かっています。漆喰は、素材としては素朴なものですが、とても、素敵な表情を見せます。それだけではなく、漆喰は、ゆっくり乾燥硬化していく過程で、耐久性が増し、堅牢になります。さらに、深い軒で、強い日差しと激しい雨が吹き込むこと防いでいます。気候の厳しさから人々の生活を守り、しのぎやすく、快適に暮らすことができるように工夫されています。

日本は南北に長い国なので、気候風土もかなり変化に富んだものになっています。寒さ暑さが厳しかったり、強風であったり、雨や雪がよく降ったりします。そういう環境からずっと人々の生活を守ってきたのは、いわゆる新建材ではありません。日本の国土が生んだ自然の建材です。日本は古来より、木や紙や土で住まいを作り、漆喰で堅牢にしました。もちろん、新建材が悪いというわけではありません。火事にも地震にも強くなり、気密性が増すことで、居住性が向上しましたし、防犯性も上がりました。しかし、各地の古民家を見学して、しばらく過ごしていると、自然を感じる住まいだと痛感します。風を感じ、淡い日差しを取り入れ、庭を部屋の一部としていく住まいです。日本人が愛した各地の古民家をめぐりながら、私は終の棲家をイメージしています。それが叶う夢かどうかわかりませんが、漆喰は魅力的な素材です。

6月 25th, 2012

とっておきのロケーション

 私の友人は結婚と同時に御主人の実家の隣で、念願のカントリーライフを始めました。村の中でも、少し高台にある彼女達の住まいは、夢にまで見たカントリーハウスでした。

中でも一番思い入れが深いのは、キッチンです。キッチンは、いわゆる市販のシステムキッチンではありません。パインの無垢材でつくったキッチンは天板には白のタイルを敷き詰め、ホーローのシンクを使ったものをオーダーしました。リビングダイニングに近い部分は天板にサワラの無垢板を使いました。ここは、彼女にとって、特別な場所で、パンやそばなどをこねたりします。

キッチンの前面は大きな窓になっていて、その窓の下まで、リビングからそのまま段差なく広がっています。晴れた休日や友人を招いた日などは、このウッドデッキで食事をします。窓を開けて、焼きたてのピザやパンを渡します。大皿に盛ったそれぞれの料理もどんどん手渡すことができます。

近所の人たちも玄関でなく、この窓から自分の牧場の乳牛から搾った牛乳を届けてくれたり、裏山で栽培している肉厚の椎茸を籠いっぱい持ってきてくれたりします。夕方になると、刻々と変化していく夕焼けを見ながら、夕食のクリームシチューをコトコト煮込んだり、肉じゃがを作ったりするそうです。

普通の住まいでは、キッチンは、どちらかというと、外の景色が見渡せるという環境にはなっていません。しかし、彼女のキッチンは、無垢のパインやサワラ、白いタイル、ホーローのシンクなどでオーダーされていて、カントリーな雰囲気ですが、このロケーションそのものも含めて、自然豊かです。

彼女はこのカントリーハウスで、心豊かなカントリーライフを満喫しています。

7月 12th, 2011

誰もが安心して住める家造り

漆喰がいいとオウムのように言ってしまう私なのですが、そもそも、健康住宅という概念はどこから来ているのでしょうか。

昔に返る家造りがその根底にあるように思います。

昔の家は今のように化学物質など存在せず、本当に木と土と草で作られていました。

柱や床は木、屋根は木や草、畳も草、そして壁は土。そんな中で石灰石から作られる漆喰は高級品だったのかもしれません。

見た目の真っ白さ、色からくる明るさ、土塀と違う高級感。

お城やお蔵に使われていたこともあり、もしかするとお金持ちのステータスだったのかもしれません。

昔はガラスもなく、窓は障子を貼っていました。

システムキッチンはなく、かまどでした。

扉は木を使い枠を組んで作られていました。

玄関は土間でした。時代劇で見るような家はもしかするとテレビ用にきれいに作られているだけで本当はもっと粗末なつくりだったかもしれません。

でも、そんなつくりでも今の住宅よりも耐久性があったようです。

建材の進歩によって簡単に美しい家を建てることができるようになりましたが、同時に出てきたシックハウス症候群や化学物質過敏症のような現代病。

それに対抗するために出てきた健康住宅。

そして健康住宅指向へと向かっていく人の心、を考えると時代は常に回っていると思わされます。

先日お会いした滋賀のリフォーム会社の方も、最近では自然素材や無添加素材を使ったリフォームについてお問い合わせも増えてきていると言っていました。

大分の中古マンションをリフォームした友人も漆喰を使ったそうです。

ですが、便利になった反面で病気になっては困りモノです。

一生一度の家造りで健康被害を受けないために材料を吟味したいものですね。

6月 17th, 2011

カビが生えたら

壁にカビが生えることがあります。

そのカビを取り除くためにお酢で拭くとか固く絞った雑巾を使うとかいろいろ方法はあります。

しかし、それは対処療法に過ぎず、本当はカビを予防することを考えなくてはいけません。

カビの予防に有効なのは風通しを良くして湿気を飛ばすこと。

タンスと壁の間には少し隙間を開けて風が通るようにしてあげれば予防することは可能です。

一度カビが生えてしまうと、また生えやすくなってしまうので生えさせない注意が必要です。

公団流し台などの裏なども気をつけたほうがいいでしょう。

漆喰の壁はもともとカビが生えにくいのですが、絶対に生えないわけではありません。

漆喰の調湿効果よりもカビが生える条件のほうが上回ればカビは生えてしまうでしょう。

漆喰についたカビは削り取ることができます。でも、クロスに生えたカビは少々厄介です。

なぜかというと、クロスをはいだ壁の中にカビが発生していることが多いからです。

その壁の中の断熱材にまでカビが生えてしまっていることが多いのです。

断熱材はカビにも弱いですが、湿気にも弱いので、湿気を帯びると縮んでしまいます。

断熱材が縮むということは壁の中に隙間ができて断熱ができなくなることを意味します。

一度湿気を帯びた断熱材は乾いてももとのふわふわには戻りません。ということは・・・?

断熱材の入れなおしが必要になるかもしれません。

そしてその入れ替えはその部分にとどまらず、一部屋、もしかすると一棟丸ごと交換なんてことにもなりかねません。

私の友人もカビのせいで大分でリフォームしたそうです。

漆喰だとそうはならないのですが、漆喰にも絶対はありません。

風の通り道を確保してカビが生えないようにする。まずは予防から考えましょう。

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